約 3,703,690 件
https://w.atwiki.jp/himazinn/pages/45.html
質問・要望・情報があれば書き込みを お願いします ドラゴンフリーツ(ダークラドン・5Fバフォ以外) フェイクヒーローズ(フェイクナイト、ヘヴィウォーリアー、 ドロシー、ヴォーヘッド、グラディエーター) ブルーセンチネル ブレイクファースト 毒蜘蛛盗賊団 アンダーグラウンド(ドワーフ、その他) フェアリー(フェアリー、ゴブリンタンク、ゴブリンブリッツ) -- (名無しさん) 2008-06-16 16 18 50 スペクターズ ワンダースピリット、バンディットガール バンディット、ヴァイザード ブルーセンチネル、毒蜘蛛(アサシン)も雑魚はこの組み合わせ -- (名無しさん) 2008-06-16 16 21 05 微妙に抜けてるっぽいのを微補正~。 ブレイクファースト(グルメゴブリン他) ブルーセンチネル(ジェネラル他) ヘビーモンス(ベヒーモス他) ボスの名前をとの事なので取り巻きは割愛します。 -- (・w・) 2008-06-16 16 24 26 少し話はかわりますが・・・アンケートの中に「オークションに入会していますか?」や 「所持キャラは何体ですか?」などいれれるでしょうか?(必要かどうかは不明だが。。) -- ((owo)ノ) 2008-06-16 18 43 00 ウィップストーム / 4pt / 敵 - 複数 / 40sp / 90%x6 / Limit Whip ボディバインド / 4pt / 敵 - 複数 / 40sp / 60%x2 / 遅延-30% / Spd-30% / Limit Whip フォーティフィ / 味方 - 単体 / 100sp / Def+30% / Mdef+30% / (0 50) / Limit Whip / 召喚キャラ強化 職業シャーマンw -- (霧) 2008-06-19 13 30 11 グラスアリーナ(http //www40.atwiki.jp/himazinn/pages/49.html) のぺージに精錬実験結果追加。 そこに追加してよかったでしょうか?^^; 場違いでしたら移動お願いします。orz -- (暇人) 2008-06-21 15 15 07 ソーサラーの技で エクスチェンジ 必要スキルポイント10 HP・SP交換(%) -- ((owo)ノ) 2008-07-04 19 52 52 上につけたしで必要SP10 範囲は自分ー単体 -- ((owo)ノ) 2008-07-05 10 16 59 ブルーセンチネルの復活時間がわかりました!約5~6時間です。 今回は5時間30分ほどでした、まちがいあらば、のちに訂正します! -- ((owo)ノ) 2008-07-10 18 53 11 ↑に加えてスペクターズの復活時間も約 5時間とわかりました、レベルとか落とすものは未確認です。。 -- ((owo)ノ) 2008-07-11 16 40 38 ↑に更にたしてアサシンの復活時間が4時間30分~5時間とわかりました、 まだはっきりとはわかりませんが・・・・・。 -- ((owo)ノ) 2008-07-11 16 42 39 計算上、フェアリーテイルのレベルは30です -- ((owo)ノ) 2008-07-25 09 37 27 スキル派生表を追加してくださると嬉しいです・・・ -- (名無しさん) 2008-08-17 12 22 11 計算してみたらジェネラルの体力が約20000となりました。 これからも計算しなおしますが・・・。 -- (虹) 2008-10-03 18 08 48 クラーケンが星の貝殻を落とすことを確認しましたー♪ 新素材は 妖精の粉 と 星の貝殻です(今のところ) -- (白) 2008-11-13 19 59 32 貴重品の鑑定場所がわかりません。。。 教えてください。 -- (わし) 2009-02-17 02 33 12 ハンターのスキル増やしたり出来ないんですか? 増やしてほしいなぁ…。 -- (霙) 2009-03-20 09 44 21 ↑↑ 鑑定がどういう事かよく分からないのですが? ↑ そういう事は掲示板等で話し合ってください。 -- (・w・) 2009-05-01 10 42 25 ここは質問・要望・情報提供なのでそれにあてはまれば書き込んでもいいんでは? -- (1) 2009-07-07 14 40 48 ↑ wikiでスキル増やして欲しいと言っても 正直どうしようもないと思うんだが。 -- ( ) 2009-07-12 15 23 31 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/33.html
本当はクリアリが好き PART2 113 ◆zz2.foQ.MQ :03/01/02 03 41 ID Zg7hTWBf (ビッッ・・・!) いばらの鞭が一閃し、最初の爪跡を獲物の身に刻んだ。一瞬あがった血飛沫が、闇の祝祭の始まりを告げる。 獲物は・・・クリフトは、鞭打たれた自分の身を、肩から胸にかけて切り裂かれた緑色の神官服を、信じられない思いで眺めた。 震える手で傷をたどる。痛みは激しいが、精神にあたえられた衝撃にくらべれば、何ほどのこともない。この傷、この武器、この使い手は・・・ (バシッッ・・・!) 「あうっ!」 二撃目が背を切り裂いて、クリフトは思わず声を上げた。膝をつき、地に手をついて痛みに耐える。苦痛に翳るその眼差しを、前方の暗闇に向けたとき、それは姿をあらわした。 「姫さま・・・」 闇の中、荊の鞭を手に立っているのは、彼のあるじ、サントハイムの王女だ。迷いのない仕草で、三撃目を繰り出す為に、武器をふりかぶる。 「姫さま!!」 叫びながら後方に跳んだ。鞭の先端が空を切り、しなりながらアリーナの手元へと帰っていった。クリフトは問うた。 「なぜです!!」 アリーナは答えない。答えたのはまたしても鞭だった。横へ跳んでよけたが、弾き飛ばされた小石に、頬を浅く裂かれた。 血がゆっくりと、頬を伝う。クリフトは激しい問いかけの眼差しで、アリーナを見つめていた。 手打ちにされるならそれでもいい。アリーナに殺されるなら、それでもかまわないのだ。でも。 「理由を」 五撃目を剣の鞘で受け、手に絡めとって、彼は叫んだ。 「理由を!!知らねば、死んでも死にきれません!!」 アリーナは荊の鞭を捨てた。鉄の爪を左手にはめて、つぶやく。 「罪には罰を」 「何の罪です!!」 「それは自分に問うがいい」 クリフトは痺れたように立ちつくした。アリーナが、感情を交えぬ瞳をあげる。 「自分がいちばんよく知っているはずだ。お前は私に対して、罪がないといえるのか」 「・・・・・・」 「野営で、隣りで眠る私に、お前はゆうべ何を思った」 「・・・・・・」 「旅の途中で、お前は何を考えていた?頭の中で、私に何をした?」 「姫さま」 クリフトの声は掠れている。 「それをおっしゃるなら、世の男はみな罪人です」 「お前の神は、なんといっている?」アリーナの審問はつづく。「お前は神官ではなかったのか」 クリフトはうなだれた。そうだ。自分は有罪だ。 「罪には罰を」 裁きの女神が、鉄の爪を高くかざす。オレンジ色の巻き毛、軽やかな姿、彼の主、愛しい王女。 あなたになら裁かれよう。他の誰にでもなく。 「クリフト!」 アリーナがのぞきこむ。青空を背景に。 「なんて顔してるの?おはよ!朝よ」 夢は、そうして覚めた。
https://w.atwiki.jp/tetrismonster/pages/1080.html
対戦アリーナ~第二回オープン記念大会!~ 対戦アリーナその2。 水属性のモンスター「アレイオン」が獲得できるイベント。ランキング上位者はこれを★9へと進化させる進化素材が配布される。 3/12 14 00~獲得BPが2倍になり、さらに攻撃力が10%アップする。 スペシャルクエスト扱いではないので、レイド同様ジャンルを分けること推奨。 ランキングポイント(RP)ランキングの順位に関係するポイント。このポイントが自分より高い相手に勝利すると多く獲得できるが、負けると減少する。これについてはコンティニューで回避できる。 バトルポイント(BP)バトルに勝利すると獲得できるポイント。収集イベント同様、たくさん集めるとポイント報酬をゲットできる。 バトル 消費スタミナ 対戦アリーナ(高レート) 30 対戦アリーナ 15 対戦練習(ポイント変動なし) 1 バトル 助っ人は選択できず、代わりに4体目のリーダースキルが発動する。相手も同じ。理想はHPアップと攻撃力アップの組み合わせ。 こちらが向かい合った相手(パッシブでは2体)に攻撃した後、相手が1~4体攻撃する。その際、相手のチームもスキルを使ってくる。モンスターの頭上に青い吹き出しでカウントがあり、こちらと同じようにドロップするごとにカウントが減っていき、「0」になった時に相手の攻撃になると使用してくる。なお、ミノ系スキルなど一部のスキルは使用しない。 攻撃力、防御力は調整されており、通常攻撃で即死級のダメージを与えたり受けたりすることはない。得意属性には1.5倍のダメージを与える。 攻撃を受けるこちら側にも属性によって受けるダメージが増えたり減ったりする。 スキルについて、使用する際次に使えるまでのドロップ数(今の3割増加)が表示される。 スキルについて、赤のVSマークのスキル(例:「よいつぶし」)は使用できない。 どのバトルでも制限時間が付いている。公式ツイッターによると対戦相手の平均スタック解放時間などを勘案して決定しているらしい。 RPの最大は「9999」。 今回の追加ルール 反射スキル持ち、反撃リーダースキル持ち、反射リーダースキル持ちのモンスターは特攻モンスターとして、防御力が0.1倍になる代わりにBPが1.2倍になる。要は前回反射スキルが強すぎたため、これらのモンスターの防御力を減らしてバランス調整をしたのである。 次回以降の難易度のバランスチェックを行っているため、相手チームの4体目はスキルを使用しない仕様となっている。 報酬 対戦相手撃破後にメールを通して獲得できる。 特効モンスター一覧 特効倍率は以下の効果がある 対戦相手撃破時に獲得できる「バトルポイント」にボーナスが倍率分乗る 一部のモンスターのみ、対戦相手へ与えるダメージに倍率が乗る(倍率が同じとは限らない) 特効倍率 モンスター名 BP 攻撃(防御)力 5.0倍 3.0倍 豊穣神デメテル+ 2.5倍 2.0倍 デメテル 1.5倍 [装備]実りのマント 1.3倍 [装備]芽吹きのマント 1.5倍 1.5倍 アレイオン 1.4倍 1.4倍 アレイオン 1.3倍 1.3倍 アレイオン 1.5倍 [装備]天馬の翼槍 1.2倍 (防)0.1倍 反射スキル持ち、反撃リーダースキル持ち、反射リーダースキル持ち 3.0倍 (防)0.1倍 大いなる祝福ユノ 1.3倍 [装備]祝福の杖 このページの意見、情報提供、反論、感想などあればコメントどうぞ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hurrg-annex/pages/1796.html
はこだてアリーナまえ 函館アリーナ前停留場 函館市電 函館市湯川町にある電停である。駅ナンバリングはDY03である。 函館アリーナ前停留場の様子 2面2線の相対式ホームである。電停は1983年に市民会館前として開業したが、函館アリーナが開業した2015年に市民会館前(函館アリーナ前)と副駅名になり、2016年に函館アリーナ前となった。なお以前市民会館前であったことから、函館アリーナ前(市民会館前)となった。 十字街方面電停の様子 湯の川方面電停の標柱 駅周辺 函館アリーナ 電停東側に名称の由来となった函館アリーナがある。その奥に旧電停名の由来となった市民会館および函館市教育委員会がある。さらに東に進むと函館大学付属有斗高校、函館ラ・サール中学校・高等学校がある。 一方、電停西側にはコープさっぽろ湯川店がある。この店は店の裏にタイムズのコインパーキングがあり、それを店の駐車場の代わりとしている。 コープさっぽろ湯川店 コープさっぽろ湯川店の駐車場看板 地図 大きな地図で見る 隣接駅 湯の川温泉(DY02)←函館アリーナ前(DY03)→駒場車庫前(DY04) [2020/10/15, 乗リツ] 駅めぐりトップに戻る別館トップに戻る Copyright c 1997-2020 北海道大学鉄道研究会 (Hokkaido University Railway Research Group, Japan)
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/96.html
クリフトとアリーナの想いは Part4.2 861 : 【そこに居るという事】1/6:2006/04/09(日) 23 36 48 ID omMVSeXl0 ザッザザザザ・・・・ 草を掻き分け走る二つの影。 一人は蒼髪に緑色の神官服をまとった青年 もう一人は栗色の髪の女性、しかし彼女がはためかせている青いマントは 無残にも切り裂かれ、彼女自身の背中にも深々とした傷を付けていた。 突然のモンスターの襲撃にパーティーは分裂させられ、アリーナは深手を負った。 一時撤退をし状況を立て直そうにも、後ろから追ってくる複数の影を引き離せずに居た。 アリーナの顔には焦りが浮かんでいた。 幾ら不意打ちとはいえ、魔物に遅れをとった上に一矢報えることもなく撤退。 別れ離れになった仲間も気になる。それに未だに追っ手を引き離せずにいる。 とうとうアリーナは痺れを切らせた。 「クリフト!応戦するわよ!」 「姫!?無茶です!!」 クリフトが止めるのも聞かず、ザっと振り返り身構えた。 最初に追いついて来た一匹目の魔物の爪を体をひねって避け、 そのまま廻し蹴りを喰らわし吹っ飛ばす! 着地と同時に踏み込み前に跳び敵をキラーピアスで引き裂いた。 しかし決定打には成らなかったらしく、鋭い爪のついた腕を振り下ろしてきた、 慌てて体を反らして避けようとしたが、ズキッと背中が痛み反応が鈍った。 「ッツ!」 避け切れなかった爪は服を破り胸に赤い線を刻んだ。 「こっのぉ~!!」 怒りに任せてトドメを討ったが、すぐ傍から殺気を感じた。 (まずい!ヤラれる!!) しかしその瞬間、魔物の足元から紫色の煙が立ち昇った。 クリフトが放った死の魔法『ザラキ』だ。 一瞬にして敵の息の根を止める事が出来る魔法だが、あっけなく振り払われてしまった。 だが敵の動きを止めるには十分な時間だった。 銀色の閃光が走り、クリフトの剣が魔物の体を貫いていた。 体勢を整え後続の敵に飛び込んで行こうとするアリーナを抱きかかえ静止する。 「離して!大丈夫まだやれるわ!!」 額に脂汗を浮かべながら言い放すアリーナを見て思わずクリフトは声を荒げた。 「勇気と無謀は違います!今の状況がわからないのですか!!」 普段声を荒げる事のないクリフトに驚き、アリーナは幾分冷静さを取り戻せた。 クリフトはすぐさま次の詠唱に入り追い付いてくる奴らにマヌーサを掛けてから走り始めた。 ッチッチチチ・・・ピュイピュイ・・・・ やけに近くからの鳥のさえずりでアリーナは目を覚ました。 まだボーとする頭で胸の辺りを擦ってみる。 昨日切り裂かれたはずなのに破れ目が見つからない。 不思議に思い視線を移すと、クリフトのいつもの服が着せてあった。 それにもう傷も痛まない。 今思えばあの傷で魔物と戦うのはやっぱり無茶だった気がする。 クリフトが止めてくれて良かった。それにこの上着のお礼も言わないといけない。 なんだかちょっと嬉しくなってキュっとクリフトの上着に顔を埋めた。 それから頭だけを動かして近くに居る筈のクリフトの姿を探す。 見当たらない。 「・・・クリフト?」 不安になって彼の名を口にしながら体を起こした。 それでも彼の返事は返っては来ない。 不安がむくむくを大きくなる。 昨日はいつココに来て眠りについた? 思いだせない。 いつから記憶が無い? クリフトがあたしを支えながら走っていた。 傍らで終始何か唱えていた・・・ そうだ、あれは回復呪文だった。 走りながらあたしを癒してくれてた。 それから、それから・・・・・・どうなったの? そこであたしの記憶はプッツリと途切れていた。 もしかして魔物を撒けなかったの? ザァっと全身の血が引くのが判った。 最悪な事態が頭をよぎった。 クリフトはあたしをココに置いて、囮になりにいったの? うそ・・・・ アリーナは両手で顔を覆った。 あたしのせいだ、あの時痺れを切らせて敵に飛び込んだから。 そしたら余計な傷を受けずに逃げ切れたかもしれない。 全部あたしのせいだ・・・ 零れ落ちそうになる涙を唇を噛締めてなんとか飲み込む。 こんな所で泣き崩れるわけには行かない。クリフトを探しに行かなくては。 きっとどこかで動けなくなってるだけだ。助けに行かなくちゃ。 腕で目じりをぬぐい立ち上がった。 「お目覚めになられましたか、姫さま」 後ろから声を掛けられ振り向くと、そこにはケロっとした顔をしたクリフトが立っていた。 カァーーっと顔が赤くなる。 「どこ行ってたのよ!勝手に居なくならないでよ!!」 勝手に心配してたあたしがバカみたいじゃない! クリフトに詰め寄り胸ぐらあたりを拳をにぎりドンドンと叩く、 「ホントに・・・本当に心配したんだから・・・」 そこまで言うと緊張の糸が切れてしまった。 クリフトの胸に顔を埋め溢れる涙を止めることが出来なかった。 それまで黙って叩かれてたクリフトが遠慮がちに背中に手を回してきた。 「申し訳ございません、目が覚めるまでお傍に居るべきでした。」 クリフトの温もりが伝わってくる、クリフトの匂いがする。夢でも幻でもなく、 今ココにクリフトが居てくれる。すごく気持ちが安らいでいく。 「・・・みんなは大丈夫かな?」 「は、はい。先ほど様子を探りに行ってきましたが、周辺から邪気は消えてます。 たぶん勇者さん達が倒されたんだと思います。」 クリフトがそう言ってくれると、みんな無事だと信じることができた。 あたしの足りない所はクリフトが補ってくれる。 クリフトが後ろから支えてくれるからあたしは前に進めるんだ。 もっとクリフトを感じたくて背中に手を回してくっついた。 「もう勝手に、居なくなったら許さないんだから」 「そうですね、離れてしまったら姫さまは何をするか判りませんから、 嫌と申されましてもお傍に居ますよ。」 軽く冗談を交えながら優しく微笑んでくれた。 「クリフト・・・一生一緒に居てくれる?」 「ええ、一生お仕えします。」 顔をあげクリフトを見つめ 「じゃぁ、誓いのキスして」 クリフトの心拍数が跳ね上がるのを聴きながらあたしは目をつぶったのであった。 ~ FIN ~
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/434.html
クリフトのアリーナの想いはPart12.5 888 1 名前 名前が無い@ただの名無しのようだ Mail sage 投稿日 2013/03/23(土) 23 29 49.25 ID 2vT2BDbw0 妄想広がったので掻いた。パラレルネタ注意。 『因縁は巡る』 -作:山麓 「はぁ、素敵」 深い緑色の神官服に身を包んだ橙色の髪をした緋色の瞳を持つ少女は《アリーナ女王のキラーピアス》の前でため息を吐いた。 「アリーナもこういう話に憧れるのかい」 「二度攻撃出来る武器って、何て素敵。ねぇ、クリフト王子」 「そっ、そういう意味ですか、アリーナ」 深い青色の髪を持った優しげな少年は、がっかりしたような表情を浮かべた。 「いつか、こんな武器を持って、世界を旅したいわ」 「それはなりません。貴女はこの私…、サントハイムに必要な方ですから」 「一神官の私がいなくてもいいと思うんだけど? 」 「なりません、なりません。絶対なりません」 少年は少女の服を持って、首を左右に振った。 「ブライ、いつになったらアリーナは気づいてくれるのだろう」 「知りません」 教育係兼王宮魔術師の青年ブライは気の弱いクリフト王子に首を振った。 「そんなに大切ならば、王族の権限で婚約してしまえばよろしいかと」 「身分の差が……。それにアリーナを縛り付ける事なんか出来ない」 救いのない程に落ち込んだ王子に宮廷魔術師は頭を抱えた。 伝説の導かれし者の血筋を受け継ぐ王子と神官と宮廷魔術師の歴史は違った形でサントハイムでそうして繰り返されていた。 898 1 名前 名前が無い@ただの名無しのようだ Mail sage 投稿日 2013/03/26(火) 20 58 11.15 ID fshpWcqA0 888続き ―何世代後のサントハイム 「選ばれし者であり、偉大なる魔術師ブライ様。これは貴方のお導きでしょうか」 サントハイム城奥にある肖像の間にある若き王女と神官、そして老魔術師が描かれている絵の前で同じ名を持つ遠い血統の果ての若き魔術師が呟いた。 「本当に似ているのね、私と王子、伝説の王女と神官。勘違いする訳だ」 「アリーナ」 自分とよく似た同名の王女を神官は見据えて言った。 「王族の血が混ざっているとかの、父の話はあながち嘘じゃなかったのね」 「よく来てくれた話とは―― 」 「分かっています。あのお人好しで生真面目な王子を惑わさないようにすればいいんでしょう。王子はロマンチストだから、勇者のおとぎ話とこの肖像画に流されて、勘違いしているだけです。聡明な方だから、きっと間違いに気づいてくれます」 神官は笑顔を魔術師に向けた。しかしその瞳はどこか複雑な感情が映し出されていた。 「サントハイムは昔ほど身分の事は言わなくなったけど身分違いだし、私は戦士になればよかったのにと言われるほど神官としては出来はよくないし。王子にはもっとお似合いの優しい慎ましやかな人を相手にすれば、幸せになると思うの」 ぎこちない言葉は神官の動揺を表していた。 「王子の傍は居心地いいので離れがたかったけど、今度の復活祭が終わったら、私ゴットサイドにすぐ向かいます。だからブライ様の心配はもうすぐ解決します」 自分に言い聞かせるような口調で一気にまくし立てると、ペコリと神官は魔術師の頭を下げ、部屋を出て行った。 「まて、私の話を聞け!!」 魔術師は自分が考えていた真逆の展開に慌て、神官を追った。 (王子といい、アリーナといい、全く揃いも揃って、同じ考え方をして。好きなら素直になれ) 心労で抜け毛が増えそうだと、魔術師はため息をついた。 (ええい、くそ。お前達がくっつかなければ、私の目覚めが悪い) 過去の偉人と似た容姿を持ち、名が偶然一致した二人を取りなす為に、同じように名が一致した魔術師は、歴史を繰り返すかのように奔走する事となる。 .
https://w.atwiki.jp/carriermode/pages/3.html
更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/carriermode/pages/9.html
@wikiにはいくつかの便利なプラグインがあります。 アーカイブ コメント ニュース 人気商品一覧 動画(Youtube) 編集履歴 関連ブログ これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/306.html
クリフトとアリーナへの想いはPart.9 943 名前 ◆rU9leHZ6PU  Mail sage 投稿日 2009/05/01(金) 14 23 09 ID /QDPETZa0 「まぁ! 素敵じゃない」 丁寧に包装され、手のひらに乗るほどの小さな箱をミネアが開けると、マーニャが目を輝かせた。 美しい多面体にカットされたその石は、光を反射し薄紫に輝いている。 「これ、ガーネットじゃない? それにしても上品な色合いね」 姉が宝石に詳しい事に少し驚きつつ、 ミネアはこの小さくも美しく輝く石のついた片方だけのピアスをじっと見つめた。 この綺麗な装飾品に心が躍らないわけではない。 しかし―― 「で、このピアス、誰から貰ったの?」 ある日、地階のバーにて一行は夕食のあと少しばかり酒を楽しんでいた。 「お前シラフだから有利だよなぁ」 勇者は椅子に寄りかかり、ふてぶてしくダーツを投げた。 「いえ、私なんかまだまだですよ・・・」 クリフトは慣れない手つきながらも直立し、真剣に的に狙いを定めている。 一方、離れた女性だけのテーブルでは、会話が盛り上がってるようだ。 「あら、もうすぐミネアの誕生日なの? じゃあなにかプレゼントを用意しないとね!」 明るい口調でアリーナが両手を合わせた。 「私ね、プレゼントを考えるの大好きなの!」 マーニャは無邪気なアリーナの姿に笑みをもらす。 「ね、クリフトも一緒に考えてね!・・・クリフト! 聞いてる!?」 少し離れた席から大声を出すアリーナの声に、 振り向きながら「あ、はいっ!」と返事をすると、 クリフトは思わずダーツを投げる手元が狂った。 ボードから大きく外れた所に刺さったダーツを見て、勇者が大笑いしている。 ミネアは、この和やかな雰囲気の中、小さな幸せを感じていた。 誕生日のお祝いなんて、そんな事、長いこと忘れていたような気がする。 敵討ちに身をやつし、バルザックを仕留める事を常に考え旅を続けていた姉妹の妹は、 自分の誕生した日を祝ってくれようとする仲間達の暖かさに、胸が一杯になった。 その翌日。 夕食のあと、各々自由に町を見回っていた一行だったが、 一人でいたクリフトがふと美しい姉妹の後ろ姿に声を掛けた。 「すみません、ミネアさんにお話が」 振り返ったミネアは何故自分に、という思いにかられた。 同じく振り返ったマーニャは何か察したのか、 少々ニヤつきながらも、じゃあね、と言って足早にその場を立ち去った。 「ここでは何ですので、場所を変えてもてもよろしいですか?」 丁寧な物言いに、ミネアは人気のない民家の裏まで黙って神官の後に着いてゆく。 町の雑踏が遠のいた頃、クリフトはふと振り返り、 グローブをはずすと、おもむろにポケットから小さな箱を取り出した。 「あの、これを・・・」 心なしか頬を染め、いつもの真面目な表情で差し出されたリボンの付いた箱。 「きっとミネアさんに似合うと思います」 えっ、と驚きを隠せないミネアに、クリフトは構わず、一歩前に出た。 常に冷静沈着なはずの占い師は、思わず後ずさりする。 壁にその後退を遮られても、なおも近づいてくる神官に、自然と胸が高鳴る。 その手を取られ、クリフトの体温を感じると、 力の入らない手のひらに小箱を強引に乗せられた。 ミネアは反射的にお礼を告げる。 「あ、ありがとうございます・・・」 クリフトは表情を変えぬまま、ミネアの耳元まで顔を近づけると、動きを止めて低く囁いた。 「・・・この事は、くれぐれも姫様には御内密に」 「へぇ、クリフトがねぇ・・・」 ベッドに座りながら足を組み、長い髪を弄びながら、マーニャが呟く。 「でも、このピアス、一つしか入ってなくて・・・」 ミネアがややいぶかしそうに小さな箱を見つめる。 「あら、勇者だって片耳ピアスじゃない。アレ可愛いわよね。 ひとつだけでも、全然変じゃないわよ。ピアスは奇数の方が縁起がいいしね」 どうも納得のいかないようなミネアに対し、 マーニャはベッドから立ち上がると、ミネアの向かいの椅子に腰掛けテーブルに肘をつき、 始終顔を曇らせて座っている妹の顔を覗き込んだ。 「ま、普通に考えれば贈り主はミネアに気がある、ってとこかしら?」 姉の一言に、妹は否定の意を隠せない。 「まさか! だってクリフトさんはアリーナの事が、」 「叶わぬ恋をいつまでも続けるほど、彼も愚かではないって事じゃない? アリーナはお姫様、つまり王族で、クリフトは城に仕えているとはいえ平民なんでしょ? どう考えたって勝率ゼロじゃない」 たたみ込むようなマーニャの口ぶりに、ミネアは珍しく説得力を感じた。 それでも、自分につきまとう得体の知れない罪悪感。 かまわずマーニャが続ける。 「クリフトはいい男よ。頭も切れるし誠実だし、ミネアの恋人としては申し分ないわ。 ・・・私が恋人になりたいくらいよ」 「そんな・・・」 ミネアはピアスを持った手を握り締め、椅子の背もたれに寄りかかり目を閉じた。 それでもひしひしと感じる妹の心の動揺を楽しむかのような視線に耐えかねると、 姉さん、少し一人にさせて、と言い放った。 マーニャが部屋から立ち退くと、ようやく部屋が静かになった。 ため息をひとつつき、テーブルの上の水晶を見つめた。 ビロードの布をゆっくり開くと、包まれていた水晶玉に美しい占い師の顔が映る。 いつもなら見ず知らずの人の運命さえ手に取るようにわかるその能力も、 どうやら困惑という感情に支配されているようで、おぼつかない。 「私、なんて顔をしているのかしら・・・水晶が濁って見えるなんて・・・」 彼の本心を探るべく占いを始めようにも、集中しきれない自分がいる。 ミネアはしばらく水晶玉の前で両手を顔で覆っていたが、 やがて顔を上げると、一つの結論を出した。 ――クリフトさん、御免なさい。やっぱりこのピアスは身につけられそうにないわ・・・。 貴方はきっとアリーナと幸せになるはずだもの。 先刻貰ったピアスを箱の中に戻し道具袋に押し込むと、 ミネアは水晶玉をビロードで包み隠し、大きなため息をついた。 それから二日後、ミネアは誕生日を迎えた。 出発前の買い物の際、勇者がお祝いにと新しい防具を買い与えてくれた。 ミネアはさっそく魔法の法衣を装備すると、勇者に丁寧に頭を下げた。 「勇者様、ありがとうございます」 「いいよ。・・・そりより、ミネアはいくつになったの?」 軽く恩を売ってから、ここぞとばかりに勇者が尋ねる。 「そっ、それはその・・・」 姉から自分達姉妹の年齢の話題を硬く禁じられているミネアは、言葉を濁した。 「勇者さん、女性にお年を聞くのは失礼な事ですよ」 真面目な表情で、クリフトが珍しく口を挟む。 その後ろから、アリーナがやたらとニコニコしながら飛び出した。 「ミネア! お誕生日おめでとう!! ハイこれプレゼント!」 両手を伸ばし、大きな箱を差し出す。 「まぁ! ありがとう、アリーナ」 ミネアは表情を明るくして、素直に両手で箱を受け取る。 開けてみて、と言うアリーナに、ミネアは何のためらいもなく 皆の前でリボンをほどき、箱を開けた。 中身は箱一杯に詰まった、チョコやらクッキーやらキャンディー等のお菓子たち。 一同は思わず笑顔がこぼれた。 「嬉しいわ、アリーナ。これで当分おやつには困らないもの」 我が子からの贈り物を受け取った母親のようにミネアは微笑んだ。 「あら、美味しそう! いっこ貰うわね」 マーニャが、箱に手を突っ込む。 「もう! 姉さん!」 ひとつかみ菓子を持っていかれると、ミネアは大きな菓子箱の中に 小さな巾着が埋まっているのに気がついた。 思わずそれを大量の菓子の中から掘り出す。 ミネアは菓子入れをマーニャに預けると、その中身を確認した。 「こっ・・・これは・・・!」 見覚えのある、薄紫に煌めくガーネットのピアス。 心の動揺を強いられたそのピアスを手にすると、 ミネアは道具袋から昨日クリフトから受け取ったピアスを取り出し、並べて見比べた。 二人でひとつのプレゼントだったのだ。 「びっくりしたでしょう? どうせならちょっとしたサプライズをしたくて、 クリフトと一個ずつ別々に渡そうって事にしたのよ」 とアリーナが無邪気に笑った。 「そうね、驚いたわ。ありがとう、アリーナ」 ミネアはアリーナに優しく微笑んでから、少し恨めしそうにクリフトに目をやった。 「それにしても、随分凝った演出ですこと。人気のいない所に連れ出して わざわざ手まで握って『姫様には御内密に』だなんて。 私、これでも少し悩みましたのよ」 秘密の暴露にクリフトがぎょっとする。 その隣にいたアリーナは顔を凍りつかせた。 「何それ」 途端に機嫌を損ねた姫様に、勇者がフォローを入れようと口を挟んだ。 「只の罰ゲームだよアリーナ。面白くしてやろうと思って、俺がクリフトにやれって言ったんだ」 ――とはいえ、本当に言われたとおり実行するとは・・・クリフトの奴、真面目が仇になったな。 「申し訳ありません姫様、もう二度とダーツなど致しません」 神官の帽子を脱ぎ深く頭を下げるクリフトに、 アリーナはうつむき、握った手を震わせながら呟いた。 「そういう問題じゃないでしょ? ・・・私の手なんて、一度も握ったこともないくせに」 その言葉に一同が『えっ』と声を揃える。 「クリフトの馬鹿ッ!」 叫ぶなり、アリーナが走り出す。 みるみるうちに遠く離れていく姫を、棒立ちで見送る神官がいた。 「姫様・・・? 何故、あんなに・・・」 「何つっ立ってるんだよ、早く追いかけろ! 追いかけて抱きしめて来い!」 勇者が怒鳴ると、クリフトは「はいっ」と返事をして、 落とした帽子もそのままにアリーナを追うべく全力で走り出した。 マーニャはお菓子の箱を抱えたままその光景を目で楽しんでいた。 「やっぱりあの二人の未来は明るいわよね、姉さん?」 今日ひとつ年があがった妹の言葉に、姉はそうね、と頷いてから、 「あらミネア、もしかして妬いてるの?」 と意地悪っぽく笑って見せた。 物音ひとつしない馬車の中では、ブライ、トルネコ、ライアンが、 各々の手にプレゼントを握りしめ、 頬を染めてうつむきながらミネアが戻るのを待っていた。 【END】
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/369.html
クリフトのアリーナの想いはPart11 245 名前 星空を見上げて part1 Mail sage 投稿日 2010/06/20(日) 13 43 31 ID 1zXyggrP0 (メラミを唱えられるくらいのMPがあるなら(ryと言われそうですが、あくまでFC版の設定で。ということでご理解お願いします。もっと文章力磨いてから来ます) 「随分日も暮れてきたな。今日はここいらで野宿とするか」 拠点としていた街を出てから数十キロ。 丁度魔力も切らし掛けている。状況を察してか、一行のリーダー・ソロは今夜はここで夜を明かそうと提案した。 「賛成じゃ。わしは皆の呪文だの掛け声だのが耳に響いて参っとったわい」 その言葉を聞いて、先程まで馬車の中で休んでいたであろう一行でも最年長の老魔導士のブライは馬車から身を乗り出しふぅと溜め息をついた。 「じいは今日ずっと馬車の中にいたじゃないの!」 その様子を見て、ブライの主君アリーナは呆れた顔で告げる。 ソロの提案に仲間たちから特に反論はなかったが、唯一渋い顔をして了承しようとしないのが、若干一名‥‥。 「なんで野宿なのよー!こんな草っぱらじゃ虫は集るわ楽しみはないわで我慢ならないわよ! ちょっとソロ!キメラの翼の1つや2つ、ないの!?」 「仕方ないだろう。この間ソレッタみたいな田舎で大人しく寝泊まりなんて嫌だとか言って道具袋のキメラの翼をカジノの資金に変換したの、マーニャだったじゃないか」 「そりゃ‥‥そうだけどさー!」 ソロに指摘され、マーニャは罰の悪そうな顔をしかめた。こればかりは自業自得としか言い様がない。 「そういうことよ姉さん。今日は大人しくソロさんに従って頂戴」 「!‥‥アンタも嫌味な妹ね!」 妹のミネアにまで言われ、とうとう承諾せざるを得ないのだった。 「さて、万が一魔物の奇襲にあった時のための見張り番だが‥‥」 ソロは紙切れを八枚用意すると、その内の二枚にペンで小さく×と書き込んだ。 そして中身が見えぬよう念入りに折り畳むと十分シャッフルし地面に置いた。 「この中の内、二枚に×のマークが付いてる。その二枚を引いた人が今日の見張り番だ」 仲間たちが恐る恐る紙を手にしていく。 「はぁ。姉さんと一緒だったら嫌だわ‥‥」 「あっからさまにそんな嫌な顔しないでよ!」 「あっ!×マークだ!」 突然アリーナが叫び、皆が振り向いた。 「当たらない自信はあったのになー。なんかすごく悔しい」 アリーナは余程悔しいのか足元の石ころを思い切り蹴った。 「おいおいアリーナ。別に勝負で負けたとか、そういうんじゃないんだし俺達に当たったりしないでくれよ」 アリーナが見張り番をする事になると聞いて、ブライは急いで馬車を降りソロのもとへ駆けてきた。 「姫様が見張りとな!‥‥ううむ、いくら仲間同士で決めたこととはいえ一国の姫君が夜に見張り番とはいただけませんな。 ここは1つ、このブライが代わりを‥‥」 「‥‥いいわよじい。だって、せっかくみんなで決めたことじゃない」 ブライが言うのに、アリーナは首を振った。かつて城を脱け出した時、腰が痛い、足が痛いと言いつつもいつも、ついてきてくれたブライ。 だからこそ、必要以上に自分を心配してくれることに不安を覚えているのだ。 「しかしですなぁ、姫様‥‥」 「まぁまぁ。姫にはもうお一人お供がついていらっしゃるのです、ご心配には及ばないでしょうぞ老師」 「そうですよ。ブライさんも心配でしょうけどアリーナさんは立派な方ですし」 「‥‥まぁ、それもそうじゃな‥‥」 ライアンとトルネコに宥められブライも渋々頷いた。 「‥‥えぇっと。1人目はアリーナ。もう1人、当たりくじを持ってるのは一体誰だ?」 言い出しづらそうな空気を変えようと声を掛けるソロであったが、皆誰1人申請しようとしない。 少し不服に思いながら仲間の様子を伺っていると、クリフトがやたら顔を赤くしてぶつぶつと何かを呟いていることに気がついた。 「もしかして‥‥」 「クリフト‥‥?」 ソロがクリフトに視線を送ると、彼はもじもじとすっかり熟れた木の実のように真っ赤になった顔を隠しながら叫んだ。 「こっ!これは不可抗力です、偶然神が授けて下さったいわば奇跡のようなものですっ!」 仲間たち、特にソロとマーニャの視線が刺さる。 「へぇ~。時たまの偶然とはいうけどまさかこんなトコでも一緒だとはな。企画者の俺にも少しは感謝してくれよなクリフト」 「いえ、ですからソロさんっ!」 「あら。そんなに嫌?なんだったらアタシが代わりを務めるけど?」 「そんなことは断じてさせ‥‥!あ、いえ!」 ブライは冷ややかな目付きでそんな若者三人のやり取りを聞いた後咳払いをし、 「くれぐれも姫にヘンな気を起こさぬようにな!」 と念を押すのだった。 「それじゃみんな、おやすみー」 夕食も大方すんだ後、一行は寝支度を始めた。 クリフトとアリーナは、夜明かりのための焚き火の側で、皆が馬車の中に入っていくのを見送っていた。 その時、クリフトは後ろから勢いよくどつかれた。 びっくりした顔をして振り返るその先にいたのは、マーニャだった。彼女は如何にもにやけた顔で彼に告げた。 「‥‥いざというときは男らしく行動にでなさいよね。いつまでももじもじしてたって女のコは振り向いてくれないんだから」 「‥‥ぶふっ!」 「姉さん!ほら、クリフトさんが困っていらっしゃるでしょう!」 やがて、姉を呼ぶミネアの声がすると、マーニャはすっかり火の弱まった焚き火にメラミの呪文を唱え踊るような軽やかなステップを舞いつつ、馬車に身を引いた。 数秒‥‥数分‥‥数十分‥‥ 幾度か二人の耳に聞こえてきた仲間たちの雑談声も、やがて聞こえなくなった。 聞こえてくるのは、時折パチパチと音を立てる焚き火の音のみ。 クリフトは姫が退屈しないよう、何か話をしようと考えていた。 とはいえ、どんな話をしようか悩む。 何より姫とふたりきりというこのシチュエーションが彼の緊張を解してはくれそうにない。 ―――「ねぇ、クリフト」 緊張の余り茫然としていたクリフトに対して、アリーナはいつもと変わらぬ無邪気な笑顔で語り掛けてきた。 クリフトは「はい」といつもと変わらず返事をするが、不思議に声が思わず上ずってしまう。 アリーナは、芝生の上に寝転んだ。葉の一枚一枚がひんやりとしていて、ふかふかしていて、とても気持ちが良い。夜空には星が瞬いていた。それらを指差して、アリーナは言うのだった。 「クリフトも見てご覧。お星さま。凄くキレイ‥‥」 「本当ですね。思えば、こうして星を眺めることなど私は今までなかったような気が致します」 「それ、本当?でも、仕方ないよね。クリフトはお勉強大変そうだったもの。‥‥わたしは小さい頃父様と夜に窓から見ていたっけな。見え方1つで鳥とか動物とか、色々なものに見えてくるんだよね。すっごく不思議‥‥」 「星座ですね。例えば‥‥ほら。あの星々はこぎつねのように見えませんか」 「本当だー。じゃああれは‥‥ほら!ももんじゃみたい。まん丸でふかふかのしっぽ。 それから‥‥ふふっ。あれなんてじいの顔みたい。ふさふさした髪の毛とかお髭とか‥‥そっくり」 「姫様‥‥そのような事を仰ってはブライ様に怒られてしまいますよ」 それから、二人とも、原っぱに寝そべって空に輝く星を見て笑い合った。 世界の命運を賭けた戦いをすることを定められた自分たちがこんな風に笑い合える、幸せなひととき。 「‥‥クリフトって詳しいね。やっぱり、教会のお勉強にこういうのあったの?」 「とある神学書にはこうあります。命ある者には、何れその終わりの時が必ずきます。 この世界に別れを告げる時が必ず。ですが、命終わる時、人はまだこの世に残る大切な人々のことを思うのでしょう。 神は天の国より強いその想いに答え星となり、世界を見守るという形で、救いをもたらして下さるのだと‥‥」 「そうなんだ。このお星さまの1つ1つが、この世界で今生きてる誰かのことを見守ってくれてるのかも知れないのね‥‥。 ‥‥母様も、何処かでわたしたちのこと、見てて下さるのかな?」 不意に、アリーナの表情が暗くなる。 「姫様‥‥」 クリフトもそんな主君を見て悲しそうな顔をする。クリフトは知っている。 アリーナは幼い頃に母を亡くしていること、そのために何度も涙を流していたことも。 「‥‥サントハイムのみんなもいるのかなぁ‥‥‥。もしかしたら、父様も‥‥」 「申し訳ありません。姫様のお心も弁えず、姫を悲しい御気持ちにさせるつもりはなかったのですが‥‥」 「ううん」 思わず謝罪の言葉を口にするクリフトに、アリーナは力強く首を振った。 「クリフト、わたしね。クリフトやじいがついてきてくれたこと、今すっごく嬉しく思ってる。 そうじゃなきゃ、わたし今頃きっとひとりぼっちだったから‥‥」 「何を仰って‥‥。 もし、あの時陛下が姫のお供をすることを許されなかったとしても、私は罰を受けると知った上で姫様について行ったことでしょう。 そしてそれは恐らく、ブライ様も同じだったことと思います」 ――――自分がアリーナに抱く、淡く儚い恋‥‥。 自分のような低い身分の者が一国の姫君と恋に落ちることなど誰も認めてなんてくれない。 けれど、自分は姫についてきた。 無駄だと知っていても。想いに答えて貰うことなど出来ないと知っていても‥‥ クリフトは懐かしい記憶を辿るように、優しく微笑むと、そっと呟くように言った。 「‥‥私にとっても、ブライ様にとっても‥‥姫様が、アリーナ姫様という方がこの世のあらゆるものよりも、御守りしたい、大切な方であると考えているからなのです。 ですから姫様がそのように悲しそうなお顔をしていると、このクリフトまでも‥‥」 真剣な顔をして告げるクリフトに、アリーナは照れ隠しをするようにふふっと笑う。 「やだクリフト。‥‥それじゃあまるでプロポーズしてるみたいだよ!」 「なっ!」 「でも、ありがとう。わたし、クリフトのそういう優しいとこ、大好きだよ!」 本心でそんなことを言っているなど、到底信じ難かったがクリフトは真っ赤になっている。 その様子を悟られまいとに深々と長い神官帽を被ると声をあららげて言った。 「ひ、姫様っ!そろそろ灯りを消すことにしましょう!もう夜も更けて参りましょう!」 まだ夜は長い。けれどクリフトは照れ隠しをするようにすっかり火の気も弱まった焚き火にふっと息を吹き掛けると、 わざとアリーナに背を向けるように薄い毛布を羽織りその場に横たわった。 アリーナはそんな彼を見て少し微笑むと、今一度夜空に輝く星を見つめた。 星座は1つ1つの星が輪郭線となることで、美しい幾何学的な模様となる。 形も違う、色も違う、そんな星々が1つとなって。 それはきっと自分たち導かれし者たちも同じ。最初はなんの繋がりもない自分たちが、今こうして仲間として同じ宿命を背負う者たちとして共にある。 アリーナはクリフトの羽織った毛布の中へそっと忍びこんだ。 旅で疲れ切っていたのか、既に眠っているのだろう。彼のかすかな寝息が聞こえる。 アリーナはそんなクリフトの背を軽く抱き寄せた。 「‥‥クリフト。これからもずっと一緒にいてね‥‥」 アリーナは気付かなかったが、誰にも届かないくらい小さな声で呟いた時、確かに夜空には流れ星が瞬いていた。 おしまい。